2026年8月9日
米国株の24時間取引が意味すること|立会前後の値動き
米国株への投資を始めると、「なぜ朝起きたら株価が大きく動いていたのか」と感じる場面があります。
その多くは、日本の夜間に起きた「立会時間外の値動き」が原因です。米国株式市場には通常の立会時間のほかに、プレマーケット・アフターマーケットと呼ばれる時間外取引が存在します。この仕組みを理解しておくと、チャートの見方や投資判断の精度が変わります。
この記事のポイント
- NYSE・NASDAQの通常立会時間(コアセッション)は米東部時間9:30〜16:00。日本時間では冬時間23:30〜翌6:00、サマータイム期間は22:30〜翌5:00となる
- 立会前(プレマーケット)と立会後(アフターマーケット)の時間外取引は、流動性の低下・スプレッドの拡大・ボラティリティの上昇という3つの特性を持つ
- NASDAQやNYSE Arcaが23時間/5日取引への拡張を進めており、米国株式市場の取引時間は2026年に大きく変わりつつある
米国株の取引時間とは|コアセッションの基本を解説
米国株式市場の中心となるのは、NYSE(ニューヨーク証券取引所)とNASDAQです。
両市場の通常立会時間(コアセッション)は、米東部時間(ET)の9:30〜16:00です(昼休みなし)。日本時間に換算すると、冬時間期間は23:30〜翌6:00、サマータイム期間は22:30〜翌5:00となります(出典:NYSE公式サイト Trading Hours & Holidays、2026年)。
日本の株式市場は前場・後場に分かれ、昼休みを挟む構造ですが、米国株式市場はこの6.5時間を連続して取引します。企業決算の発表や経済指標の公表は、コアセッションの開始前後に集中することが多く、株価への影響が最も大きく現れやすい時間帯です。
日本初、すべての手数料がゼロ
取引手数料、為替手数料、残高手数料、出金手数料がすべて、回数・金額の制限なしに無料
時間外取引とは|プレマーケットとアフターマーケットの解説
コアセッションの前後にも、米国株の売買が可能な時間帯があります。
プレマーケット(立会前)は米東部時間4:00〜9:30、アフターマーケット(立会後)は16:00〜20:00です。これらをまとめて「時間外取引(Extended Hours Trading)」と呼び、ECN(電子取引ネットワーク)やATS(代替取引システム)を通じて執行されます。
日本時間に換算すると、以下のようになります。
セッション | 米東部時間(ET) | 日本時間(冬時間) | 日本時間(サマータイム) |
|---|---|---|---|
プレマーケット | 4:00〜9:30 | 18:00〜23:30 | 17:00〜22:30 |
コアセッション | 9:30〜16:00 | 23:30〜翌6:00 | 22:30〜翌5:00 |
アフターマーケット | 16:00〜20:00 | 翌6:00〜翌10:00 | 翌5:00〜翌9:00 |
日本に住む投資家にとって、コアセッションは深夜から早朝にあたります。一方でプレマーケットは夕方から夜、アフターマーケットは翌朝に対応するため、日本の生活リズムとの相性は時間帯によって異なります。
立会前後で株価が動く理由|時間帯ごとの値動きの仕組み
「なぜ時間外に株価が動くのか」という疑問を持つ投資家は少なくありません。
主な原因は次の3つです。
1. 決算発表のタイミング 米国企業の多くは、コアセッション終了後(アフターマーケット)や翌朝のプレマーケット開始前に決算を発表します。予想を上回る結果であれば株価は上昇し、下回れば下落するため、時間外での価格変動が大きくなりやすいです。
2. 経済指標・政策発表 雇用統計や消費者物価指数(CPI)などの経済指標は、コアセッション開始前に発表されることが多く、プレマーケットの株価を動かします。FRBの政策声明も同様に、時間外の銘柄価格に影響を与えます。
3. 海外市場の動向 欧州や日本の株式市場の動向、地政学的なニュースは、米国のコアセッション外でも米国株の価格に反映されます。グローバルな情報が時間を問わず価格に織り込まれるのが、現代の株式市場の特徴です。
時間外取引のリスクと注意点|投資家が知っておくべき3つの特性
時間外取引には、コアセッションとは異なる特性があります。FINRAルール2265は、時間外取引を提供するすべての証券会社に対し、以下を含む6項目のリスク開示を義務付けています(出典:FINRA Rule 2265)。
① 流動性の低下 コアセッションと比べて参加者が少ないため、売買が成立しにくくなります。希望する価格で約定できないリスクがあります。
② スプレッドの拡大 買値と売値の差(スプレッド)が広がりやすく、取引コストが実質的に高くなる場合があります。
③ ボラティリティの上昇 少ない参加者の注文が価格を大きく動かすことがあります。FINRAの2026年年次規制監督報告書でも、時間外取引(特にオーバーナイト取引)においてこれらの特性が生じやすいと指摘されています(出典:FINRA 2026 Annual Regulatory Oversight Report)。
また、時間外取引では通常の立会時間と異なり、Reg. NMSの一部規定のみが適用されます。成行注文が利用できない場合があるなど、注文タイプに制限が生じることもあります(出典:SEC Release No. 34-105199、2026年4月10日)。
チャートを見る際も、時間外の価格はコアセッションの価格と連続していない場合があります。始値と前日終値の間にギャップが生じるのは、この時間外取引で価格が動いたためです。
米国株式市場の取引時間はいま変わりつつある|23時間取引への拡張
2026年、米国株式市場の取引時間は大きな転換点を迎えています。
SECは2026年4月10日、NASDAQが申請した「週5日・1日23時間取引」(NMS株対象)を加速承認しました。現行の16時間/日から23時間/日へ拡大し、平日20:00〜21:00(ET)の1時間のみ取引停止となります(出典:SEC Release No. 34-105199; File No. SR-Nasdaq-2025-109、2026年4月10日)。
NYSE Arcaも2026年5月12日にSECへ規則改正を申請し、「オーバーナイトセッション(21:00〜翌4:00 ET)」を追加する23時間/5日取引の導入を計画。2026年12月6日のサービス開始を目標としています(出典:SEC Release No. 34-105532; File No. SR-NYSEARCA-2026-53、2026年5月21日)。
NYSE公式FAQによると、NYSE Arcaの将来のセッション構成は以下のとおりです(出典:NYSE Extended-Hours Trading FAQ、2026年5月更新版)。
セッション名 | 米東部時間(ET) |
|---|---|
オーバーナイト | 21:00〜翌4:00 |
アーリー(プレマーケット) | 4:00〜9:30 |
コア(通常立会) | 9:30〜16:00 |
レイト(アフターマーケット) | 16:00〜20:00 |
Cboe Global Marketsも2026年3月16日、傘下のCboe EDGX株式取引所でほぼ24時間・週5日の米国株取引を可能にする提案をSECに提出し、2026年12月のサービス開始を目指しています(出典:PR Newswire、Cboe公式プレスリリース、2026年3月16日)。
NASDAQが2025年3月に24時間取引に向けた協議開始を表明した際、アジア太平洋地域の投資家による米国株取引ニーズの高まりを主な理由として挙げていました(出典:日本経済新聞、2025年3月7日)。日本を含むアジアの個人投資家にとっても、この変化は直接関係するものです。
IOSCO(証券監督者国際機構)は2026年5月21日に「取引時間延長」報告書を公表し、時間外取引は主にリテール投資家主導であり、通常の立会時間と比較して流動性の低下・スプレッドの拡大等の特徴が見られると分析しています(金融庁が2026年5月28日に公式紹介)。
最短1分で口座開設申請
iPhoneのマイナンバーカードを使えば、すぐに本人確認が完了します。
時間外取引のチャートの見方と活用方法
時間外の価格情報をどう読むかは、投資判断に直結します。
ギャップに注目する 翌日のコアセッション始値が前日終値から大きく乖離している場合、その間の時間外取引で何らかの情報が市場に織り込まれた可能性があります。決算発表日の前後は特に注意が必要です。
出来高を確認する 時間外取引は流動性が低いため、少ない出来高で株価が大きく動くことがあります。時間外の価格変動を見る際は、出来高も合わせてリアルタイムで確認することが重要です。
コアセッションとの連続性を意識する 時間外の価格はあくまで参考情報として捉え、コアセッション開始後に価格がどう動くかを確認しながら売買の判断をする投資家も多くいます。特に個人投資家にとっては、コアセッションの流動性を活用することがリスク管理の基本です。
Woodstockでは約1,000銘柄の米国株・ETFを24時間取引できます(システムメンテナンス時・一部時間外取引対象外の銘柄を除く)。取引・為替・残高・出金の各手数料はすべて無料のため、コアセッション外の時間帯に売買する際も追加コストがかかりません。取扱銘柄はこちらから確認できます。
手数料ゼロで米国株の時間外取引に対応する方法
時間外取引を活用する際、証券会社の手数料体系は重要な確認ポイントです。
一般的な国内ネット証券では、米国株の取引手数料として約定代金の0.495%(税込)、上限22米ドル(税込)程度が設定されているほか、為替手数料が別途かかる場合があります(SBI証券・楽天証券・マネックス証券 各社公式手数料ページ調査、2026年6月時点)。時間外取引でも同様の手数料が発生する証券会社が多く、スプレッドの拡大と合わさると実質的なコストが高くなりやすいです。
Woodstockなら、米国株・ETFの取引手数料・為替手数料・残高手数料・出金手数料はすべて無料です。時間帯を問わず手数料コストを気にせず売買の判断に集中できます。口座開設は最短1分で申込可能で、手数料の詳細はこちらでご確認いただけます。
まとめ
米国株の24時間取引が意味するのは、コアセッション(米東部時間9:30〜16:00)の前後にも価格が動き続けるという事実です。
プレマーケットとアフターマーケットは、決算・経済指標・海外市場の動向を素早く価格に反映する場として機能しています。一方で、流動性の低下・スプレッドの拡大・ボラティリティの上昇という3つの特性があり、投資家として理解しておく必要があります。
2026年はNASDAQの23時間取引承認、NYSE Arcaの申請など、米国株式市場の取引時間が大きく変わる節目の年です。日本時間のどの時間帯に何が起きているかを把握することが、米国株投資の基礎知識として一層重要になっています。
よくある質問
Q. 米国株のプレマーケットとアフターマーケットは日本時間で何時ですか?
A. 冬時間期間は、プレマーケットが日本時間18:00〜23:30、アフターマーケットが翌6:00〜翌10:00です。サマータイム期間はそれぞれ1時間早くなり、プレマーケットが17:00〜22:30、アフターマーケットが翌5:00〜翌9:00となります。
Q. 時間外取引でも通常と同じ注文方法が使えますか?
A. 時間外取引では、通常の立会時間と異なり成行注文が利用できない場合があります。指値注文のみ対応というケースが多く、Reg. NMSの一部規定のみが適用されます。利用する証券会社のサービス仕様を事前に確認することが重要です(出典:SEC Release No. 34-105199、2026年4月10日)。
Q. 米国株の取引時間はこれからどう変わりますか?
A. NASDAQはSECの加速承認を受け、週5日・1日23時間取引への拡張を進めています(2026年4月10日承認)。NYSE Arcaも同様の23時間/5日取引の導入を2026年12月6日に目標として申請中です。将来的には「オーバーナイト」「アーリー」「コア」「レイト」の4セッション構成になる予定です。
Q. 時間外取引の株価はコアセッションの株価と連続していますか?
A. 連続していない場合があります。コアセッション終了後から翌日の始値にかけて価格が変動することがあり、チャート上では「ギャップ(窓)」として現れます。決算発表や重要指標の発表後は特に大きなギャップが生じやすいため、注意が必要です。
Q. Woodstockで時間外の米国株取引はできますか?
A. Woodstockは24時間取引に対応しています(システムメンテナンス時を除く。一部時間外取引対象外の銘柄あり)。取引・為替・残高・出金の各手数料はすべて無料で、0.0001株単位・200円から売買できます。詳しくはお取引ページをご覧ください。
米国株式市場の取引時間が23時間へと拡張されるいま、時間外取引の仕組みを理解したうえで行動できる環境を整えることが大切です。Woodstockなら取引・為替・残高・出金の4つの手数料がすべて無料で、24時間(システムメンテナンス時を除く。一部時間外取引対象外の銘柄あり)・0.0001株単位・200円から米国株の売買を始められます。口座開設はこちらから最短1分でお申込みいただけます。
【免責事項】
・米国株式等の金融商品の取引に際しては、契約締結前交付書面等をよくお読みください。
・米国株式等の売買等にあたっては、株式相場や金利水準、為替水準等の変動や株式等の発行者等の業務や財産の状況等の変化による価格等の変動によって損失が生じるおそれがあります。
・米国株式の売買にあたっては、手数料はいただきません。
・投資にあたっての最終決定はお客様ご自身の判断でお願いいたします。
・本サービスの利用にはAlpacaJapan株式会社の口座開設が必要です。
・本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
Woodstock株式会社(金融商品仲介業者 登録番号:関東財務局長(金仲)第965号)
所属金融商品取引業者:AlpacaJapan株式会社(金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第3024号)
加入する協会:日本証券業協会/一般社団法人資産運用業協会