2026年7月28日
米国株の受渡が遅れるケース|祝日・週末の影響
米国株を売却した後、「いつ資金が使えるようになるのか」と気になったことはないでしょうか。
米国株式の取引には「約定日」と「受渡日」の2つの日付があり、祝日や週末が間に挟まると受渡日が後ろ倒しになります。この仕組みを知らないまま取引すると、資金計画が狂ってしまうことがあります。本記事では、受渡日が遅れる具体的なケースと、その背景にある決済の仕組みを整理します。
この記事のポイント
- 米国株式の決済はT+1(約定日の翌営業日)で、週末・米国祝日・日本祝日が重なると受渡日がさらに後ろにずれる
- 日本時間の夜間に約定した場合も、現地約定日を起点にT+1が計算される
- Woodstockなら取引手数料・為替手数料ともに無料で、24時間いつでも米国株の注文が可能
米国株式の決済はT+1とは?約定日と受渡日の違い
米国株式の決済ルールは、2024年5月28日よりT+1に移行しました(出典:大和総研「米国証券取引の『T+1』決済、5月28日開始」2024年1月12日)。
T+1とは「取引が成立した日(約定日)の翌営業日に決済が完了する」という仕組みです。それ以前はT+2(約定日から2営業日後)でしたが、決済リスクの削減と資金効率の改善を目的として短縮されました。
用語 | 意味 |
|---|---|
約定日(T) | 注文が成立した日 |
受渡日(T+1) | 株式と資金の受け渡しが完了する日 |
営業日 | 取引所が開いている日(週末・祝日を除く) |
ここで重要なのは「営業日」という条件です。週末や祝日は営業日に含まれないため、間に挟まると受渡日は自動的に後ろへずれます。
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週末をまたぐと受渡日はいつになる?
米国市場(NYSE・NASDAQなど)は月曜日から金曜日が取引時間内となります。土日は休場日のため、営業日として数えません。
金曜日に約定した場合の例
金曜日に約定した場合、T+1は翌営業日である月曜日となります。土日が間に入っても、月曜日が祝日でなければ月曜日が受渡日です。
約定日(T) | 翌日(土) | 翌々日(日) | 受渡日(T+1) |
|---|---|---|---|
金曜日 | 休場 | 休場 | 月曜日 |
つまり金曜日に売却した場合、資金が口座に反映されるのは最短で月曜日となります。週末に「売却資金で別の株を買いたい」と考えても、月曜日まで待つ必要があります。
米国の祝日が影響するケース|取引時間と休場日に注意
米国市場には日本とは異なる祝日があり、その日は取引が行われません。代表的な米国の休場日を把握しておくことが重要です。
主な米国市場の休場日(祝日)には、元日(1月1日)、マーティン・ルーサー・キング牧師記念日(1月第3月曜)、プレジデンツデー(2月第3月曜)、メモリアルデー(5月最終月曜)、独立記念日(7月4日)、レイバーデー(9月第1月曜)、感謝祭(11月第4木曜)、クリスマス(12月25日)などがあります。
祝日をまたぐ受渡日の後ろ倒し例
メモリアルデー(5月最終月曜)の前の金曜日に約定した場合を考えます。
約定日(金) | 土 | 日 | 月(祝日) | 受渡日 |
|---|---|---|---|---|
T | 休場 | 休場 | 休場 | 火曜日(T+1) |
通常の金曜日約定なら月曜日が受渡日ですが、月曜日が祝日のため翌火曜日に後ろ倒しになります。年末年始や感謝祭の連休が重なる場合も同様の影響が出ます。
日本の祝日が影響するケース|日本時間の取引時間と国内受渡日
米国株式の受渡日は現地約定日を起点に計算されますが、日本国内での口座への反映タイミングは、日本の証券会社の営業日にも依存します。
日本の祝日(元日、成人の日、春分の日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など)に国内の証券会社が営業していない場合、受渡の事務処理が翌営業日にずれることがあります。
日本時間の夜間取引と現地約定日の関係
米国市場の通常取引時間は現地時間の午前9時30分から午後4時です。日本時間に換算すると、冬時間(標準時)は日本時間の午後11時30分から翌朝午前6時、夏時間(サマータイム)は日本時間の午後10時30分から翌朝午前5時となります。
区分 | 現地時間 | 日本時間 |
|---|---|---|
通常取引(冬時間) | 9:30〜16:00 ET | 23:30〜翌6:00 |
通常取引(夏時間) | 9:30〜16:00 ET | 22:30〜翌5:00 |
日本時間の深夜に約定した場合、現地約定日は米国の「その日」となります。T+1の計算は現地約定日を起点とするため、日本時間の感覚とずれることがある点に注意が必要です。
日本と米国の祝日が重なるとどうなる?
日本と米国の両方が祝日になるケースは少ないですが、年末年始(12月末〜1月初)は両国ともに休場・休業日が集中します。
年末年始の例として、12月31日(大晦日)に日本の証券会社が休業し、かつ1月1日が米国市場の休場日である場合、受渡日の確定と口座への反映がさらに後ろにずれる可能性があります。
また、日本の祝日に米国市場が通常通り開いている場合でも、日本の証券会社側の事務処理が翌営業日になるケースがあります。具体的な国内受渡日については、ご利用の証券会社に確認することをおすすめします。
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T+1移行で何が変わった?T+2との違い
2024年5月28日のT+1移行前は、米国株式の受渡日は約定日から2営業日後(T+2)でした。T+1への移行により、資金と株式の受け渡しが1営業日分早くなっています。
T+2とT+1の比較
項目 | T+2(移行前) | T+1(2024年5月28日〜) |
|---|---|---|
受渡日 | 約定日から2営業日後 | 約定日の翌営業日 |
週末またぎ(金曜約定) | 翌週火曜日 | 翌週月曜日 |
祝日またぎの影響 | より長期化しやすい | 1日分短縮 |
T+1移行のメリットとして、未決済残高の削減による決済リスクの減少、取引に係る証拠金負担の軽減と資金効率の改善、決済事務の合理化が挙げられます(出典:日本総研「株式決済期間短縮(T+1)に向けた動きとわが国の対応の方向性」2024年10月10日)。
なお、日本株式はT+2(約定日から3営業日目に受渡)が2026年6月現在も維持されており、米国株式との決済期間の違いに注意が必要です(出典:金融庁「証券決済期間の短縮化(T+1化)に係る検討状況について」2025年7月15日)。
受渡日の後ろ倒しが投資家に与える影響
受渡日が後ろ倒しになると、具体的にどのような影響があるでしょうか。
売却資金の再投資タイミング
米国株を売却しても、受渡日まで資金は確定しません。その資金で別の株式を購入しようとする場合、受渡日以降まで待つ必要があります。週末や祝日をまたぐと、この待機時間が伸びます。
配当金の受取タイミング
配当金の受取は「権利確定日(レコードデート)」に株主名簿に記載されていることが条件です。権利確定日の前営業日(権利落ち日)までに株式を保有している必要があります。T+1の仕組みを踏まえると、権利落ち日の前日(または前々日)までに約定していないと、権利確定日に株主として登録されない可能性があります。取引のタイミングには注意が必要です。
Woodstockで米国株を24時間取引する際の注意点
Woodstockでは米国株・ETFを24時間取引できます(システムメンテナンス時、一部時間外取引対象外の銘柄を除く)。取引手数料・為替手数料・残高手数料・出金手数料はすべて無料で、0.0001株単位・最低200円から注文が可能です。
24時間取引が可能なWoodstockでは、米国市場の通常取引時間外(プレマーケット・アフターマーケット)にも注文を出せます。ただし、受渡日の計算は現地約定日を基準とするため、日本時間の深夜に約定した場合と日本時間の夕方に約定した場合とで、現地約定日が異なることがあります。
取引の際は受渡日の仕組みを念頭に置き、資金計画を立てることをおすすめします。取扱銘柄の詳細はこちらからご確認いただけます。
まとめ
米国株式の受渡日は、T+1(約定日の翌営業日)を基本として計算されますが、週末・米国祝日・日本祝日が重なると後ろ倒しになります。特に年末年始や米国の長期連休前後は、通常より受渡日が遅くなるケースがあるため、売却資金の再投資や配当の権利取りのタイミングを計画する際には注意が必要です。
日本株式がT+2(取引日から3営業日目)を維持している一方で、米国株式はT+1に移行済みです。両市場を活用する場合は、それぞれの決済期間の違いを把握しておくことが重要です。
よくある質問
Q1. 金曜日に米国株を売却した場合、資金はいつ使えますか?
金曜日が約定日(T)となり、翌営業日の月曜日が受渡日(T+1)となります。ただし月曜日が米国の祝日である場合は、翌火曜日が受渡日となります。
Q2. 日本の祝日に米国株を約定した場合、受渡日はどうなりますか?
米国市場が開いている日であれば、日本が祝日でも米国株式の約定自体は成立します。ただし、国内の証券口座への反映(国内受渡日)は、日本の証券会社の営業日に依存するため、翌営業日にずれる場合があります。
Q3. 米国株式のT+1移行はいつから始まりましたか?
2024年5月28日よりブローカー・ディーラーへの適用が開始されました(出典:大和総研「米国証券取引の『T+1』決済、5月28日開始」2024年1月12日)。
Q4. 日本株と米国株で決済期間は違いますか?
はい、異なります。日本株はT+2(約定日から3営業日目に受渡)、米国株はT+1(約定日の翌営業日に受渡)です(出典:金融庁・JPX、2026年6月現在)。
Q5. 夏時間(サマータイム)は受渡日の計算に影響しますか?
夏時間は米国市場の取引時間(日本時間)をずらしますが、受渡日の計算ルール(T+1)自体は変わりません。ただし夏時間の期間中は日本時間での約定タイミングが変わるため、現地約定日の確認が必要です。
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・本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
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