2026年7月2日
米国株の特定口座とは|源泉徴収あり/なしの違い
米国株に投資を始めようとすると、「特定口座」という言葉に必ず出会います。しかし、「源泉徴収あり」と「なし」の違いや、確定申告との関係がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、特定口座の仕組みをわかりやすく解説します。とくに「源泉徴収ありを選ぶと確定申告が不要になる」という基礎的な仕組みを中心に、一般口座との違いや口座開設・選択のポイントを整理していきます。
この記事のポイント
- 特定口座とは、証券会社が年間の損益を計算し、年間取引報告書を作成してくれる制度のこと
- 「源泉徴収あり」を選ぶと、原則として確定申告が不要になる
- 損益通算や繰越控除・税額控除を活用したい場合は、確定申告が必要になることがある
特定口座とはどんな制度か|株式取引における課税と仕組みをわかりやすく解説
特定口座とは、証券会社が投資家に代わって株式等の年間の損益を計算し、年間取引報告書を作成してくれる制度です。
一般口座では、投資家自身がすべての取引を記録し、損益を計算する必要があります。特定口座を利用すると、その手間を証券会社が担ってくれるため、税金の管理がシンプルになります。
特定口座には2種類あります。「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」です。どちらを選択するかによって、確定申告の要否や納税の方法が変わります。
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源泉徴収ありと源泉徴収なしの違い|確定申告が必要かどうか・税額の計算方法
特定口座を開設する際に、最初に選択するのがこの2択です。それぞれの仕組みを整理します。
口座の種類 | 確定申告 | 納税の方法 | 年間取引報告書 |
特定口座(源泉徴収あり) | 原則不要 | 証券会社が自動で源泉徴収・納税 | 作成あり |
特定口座(源泉徴収なし) | 確定申告が必要 | 投資家自身が申告・納税 | 作成あり |
一般口座 | 確定申告が必要 | 投資家自身が計算・申告・納税 | 作成なし |
源泉徴収ありの仕組み
「源泉徴収あり」を選ぶと、株式等を売却して利益が出た時点で、証券会社が自動的に税額を計算し、源泉徴収します。
投資家は特に手続きをしなくても納税が完了するため、原則として確定申告が不要です。これが「申告不要制度」と呼ばれる仕組みです。
日々の取引に忙しい方や、確定申告の手続きを避けたい方にとって、大きなメリットになります。
源泉徴収なしの仕組み
「源泉徴収なし」を選ぶと、証券会社は損益の計算と年間取引報告書の作成を行いますが、源泉徴収は行いません。
そのため、年間の取引で利益が出た場合は、投資家自身が確定申告を行い、所得税・住民税を納税する必要があります。確定申告が必要になる点は一般口座と同じですが、年間取引報告書が発行されるぶん、計算の手間は一般口座より少なくなります。
図:特定口座は源泉徴収ありと源泉徴収なしで納税方法が異なり、確定申告の手間や年間取引報告書の扱いにも違いがあります。米国株取引にかかる税金と課税の仕組み|特定口座を利用した場合
米国株の取引に特定口座を利用する場合も、基本的な課税の仕組みは国内株式と同じです。
株式等の売却益(譲渡益)や配当金には、課税が生じます。源泉徴収ありの特定口座を利用していれば、売却のたびに証券会社が自動的に源泉徴収を行います。
Woodstockも特定口座(源泉徴収あり・なしの選択可)に対応しており、米国株の譲渡益・配当金の損益計算と年間取引報告書の作成は同様の仕組みで行われます。なお、Woodstockは現在NISA非対応のため、NISA枠は他社で活用しつつ、米国株の24時間取引と特定口座の組み合わせはWoodstockで、という使い分けも選択肢の一つです。
ただし、米国株の配当金については、米国側でも課税される場合があります。この場合、日本と米国の二重課税を調整するために「外国税額控除」という制度を利用できます。外国税額控除を申請するには確定申告が必要です。源泉徴収ありの特定口座を選んでいても、外国税額控除を受けたい場合は確定申告を行う選択ができます。
税務に関するご判断は税理士等の専門家にご相談ください。最新の税制度については国税庁(https://www.nta.go.jp)をご確認ください。
確定申告が必要になるケースと損益通算・税額控除の活用方法
源泉徴収ありの特定口座を選んでいても、確定申告を行ったほうが有利になるケースがあります。
損益通算を行いたい場合
複数の証券会社に口座を持っている場合、A社の口座で利益が出て、B社の口座で損失が出たとします。この場合、損益通算を行うことで課税対象となる利益を減らせる可能性があります。
同一の証券会社内であれば、源泉徴収ありの特定口座でも自動的に損益通算が行われます。しかし、複数の証券会社にまたがる損益通算は、確定申告を通じて行う必要があります。
損失の繰越控除を活用したい場合
年間の取引で損失が出た場合、その損失を翌年以降に繰り越して、将来の利益と相殺できる制度があります。これが繰越控除です。
繰越控除を利用するには、損失が出た年に確定申告を行う必要があります。源泉徴収ありの特定口座を選んでいても、繰越控除を活用したい場合は確定申告が必要です。
税額控除を受けたい場合
前述の外国税額控除のほか、一定の条件を満たす場合に税額控除を受けられることがあります。これらの税額控除を申請するためにも、確定申告が必要になります。
年間取引報告書の役割|特定口座と一般口座の違い・確定申告への利用方法
特定口座(源泉徴収あり・なしを問わず)を利用すると、証券会社から年間取引報告書が発行されます。
年間取引報告書には、1年間の取引の損益・税額・源泉徴収額などがまとめて記載されています。確定申告を行う際に、この報告書を活用することで、申告の手続きが大幅に簡略化されます。
一般口座では年間取引報告書が発行されないため、すべての取引を自分で記録・集計する必要があります。この点が、特定口座を利用する大きなメリットの一つです。
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特定口座と一般口座の違いをまとめると|株式売却益の損益計算と税金の差
特定口座と一般口座の最大の違いは、証券会社が損益計算と年間取引報告書の作成を行ってくれるかどうかです。
一般口座では、取引ごとに取得価額・売却価額・手数料などを自分で管理しなければなりません。株式の種類や取引回数が増えるほど、この作業は複雑になります。
特定口座(源泉徴収あり)を選べば、証券会社が計算・源泉徴収・納税まで行うため、投資家は取引に集中できます。初めて米国株投資を始める方には、特定口座(源泉徴収あり)から始めることが一般的です。
特定口座の開設と選択のポイント|証券会社を利用する際に確認すること
どの口座を選ぶかは、投資スタイルや税務の状況によって異なります。以下の観点で選択を検討してみてください。
確定申告の手間を避けたい方
特定口座(源泉徴収あり)が適しています。原則として確定申告が不要で、納税も自動で完了します。
損益通算・繰越控除を積極的に活用したい方
特定口座(源泉徴収なし)または一般口座を選び、確定申告を行うことで、税額を最適化できる場合があります。
複数の証券会社を利用している方
各社の口座ごとに損益が計算されます。複数口座にまたがる損益通算は確定申告が必要になるため、その点を踏まえて口座の選択を検討することが重要です。
なお、口座の種類(源泉徴収あり・なし)は、年単位で変更できる場合があります。詳細は各証券会社にご確認ください。
Woodstockは特定口座(源泉徴収あり・なし)に対応しており、取引手数料・為替手数料・残高手数料・出金手数料はすべて無料です。米国株・ETFの取扱銘柄は通常取引時間において約1,000銘柄で、0.0001株単位・最低200円から取引できます。手数料の詳細はこちらからご確認いただけます。
まとめ
特定口座とは、証券会社が年間の損益を計算し、年間取引報告書を作成してくれる制度です。
「源泉徴収あり」を選ぶと、証券会社が自動的に源泉徴収・納税を行うため、原則として確定申告が不要になります。これが「申告不要制度」の基本的な仕組みです。
一方、損益通算・繰越控除・外国税額控除などを活用したい場合は、源泉徴収ありの特定口座を選んでいても確定申告を行うことができます。自分の投資スタイルと税務の状況に合わせて、口座の選択を検討してみてください。
よくある質問
Q. 特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと、確定申告は一切しなくていいですか?
A. 原則として確定申告は不要です。ただし、複数の証券会社にまたがる損益通算を行いたい場合や、繰越控除・外国税額控除などの税額控除を活用したい場合は、確定申告を行う必要があります。
Q. 特定口座と一般口座は何が違いますか?
A. 最大の違いは、証券会社が損益計算と年間取引報告書の作成を行ってくれるかどうかです。一般口座ではすべて自分で管理する必要があります。特定口座(源泉徴収あり)であれば、納税まで証券会社が代行します。
Q. 米国株の配当金も特定口座で管理できますか?
A. 証券会社によって取り扱いが異なります。また、米国株の配当金には米国側でも課税される場合があり、外国税額控除の適用を検討する際は確定申告が必要になることがあります。詳細は税理士等の専門家にご相談ください。
Q. 口座の種類(源泉徴収あり・なし)は後から変更できますか?
A. 一般的に年単位での変更が可能な場合がありますが、各証券会社の規定によります。詳細はご利用の証券会社にお問い合わせください。
Q. 損益通算とは何ですか?米国株の売却損にも適用できますか?
A. 損益通算とは、同じ年の中で、ある取引の利益と別の取引の損失を相殺することです。課税対象となる利益を減らせるため、税額を抑える効果があります。米国株の売却損も対象となる場合がありますが、複数の証券会社にまたがる損益通算は確定申告が必要です。詳細は税理士等の専門家にご相談ください。
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【免責事項】
・米国株式等の金融商品の取引に際しては、契約締結前交付書面等をよくお読みください。
・米国株式等の売買等にあたっては、株式相場や金利水準、為替水準等の変動や株式等の発行者等の業務や財産の状況等の変化による価格等の変動によって損失が生じるおそれがあります。
・米国株式の売買にあたっては、手数料はいただきません。
・投資にあたっての最終決定はお客様ご自身の判断でお願いいたします。
・本サービスの利用にはAlpacaJapan株式会社の口座開設が必要です。
・本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
・税務に関するご判断は税理士等の専門家にご相談ください。最新の税制度については国税庁(https://www.nta.go.jp)をご確認ください。
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所属金融商品取引業者:AlpacaJapan株式会社(金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第3024号)
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