2026年6月26日
米国株口座を開く前に決めるべきこと
米国株の取引を始めようと思ったとき、多くの方が「まず口座を開けばいい」と考えます。しかし、口座の開設前に3つの重要な決断を済ませておくと、その後の取引がスムーズになります。
特定口座の選択・最初の入金額・初期に購入する銘柄の方向性、この3つです。事前に整理しておかないと、口座開設後に迷いが生じ、取引開始が遅れることもあります。本記事では、外国株式の取引口座を開く前に確認すべきポイントを順番に解説します。
この記事のポイント
- 特定口座の「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の違いを理解し、自分に合った方法を選ぶ
- 最初の入金額は「失っても生活に支障がない金額」から始めるのが基本
- 初期銘柄の選び方には明確な基準があり、感覚ではなく情報に基づいて判断する
決断①:特定口座の種類をどう選ぶか
米国株を含む上場株式等の取引口座を開設する際、「特定口座」か「一般口座」かを選ぶ必要があります。多くの方にとって、特定口座の選択が現実的です。
特定口座とは、金融商品取引業者等が投資家に代わって株式等の譲渡損益を計算してくれる制度です(出典:国税庁 タックスアンサー No.1476、令和7年4月1日現在)。自分で損益を計算する手間が省けるため、初めて外国株式の取引を始める方に向いています。
特定口座にはさらに2種類あります。
種類 | 確定申告 | 源泉徴収のタイミング |
特定口座(源泉徴収あり) | 原則不要 | 売却のたびに自動徴収 |
特定口座(源泉徴収なし) | 原則必要 | 自分で確定申告 |
源泉徴収ありの特定口座を選ぶと、その口座内の上場株式等の譲渡による所得を申告不要にすることができます(出典:国税庁 タックスアンサー No.1476)。確定申告の手続きが不要になるため、初心者の方には選択しやすい方法です。
一方、源泉徴収なしを選ぶと、年間の損益を自分で集計して確定申告を行う必要があります。ただし、他の証券口座の損失と損益通算したい場合や、外国税額控除を申請したい場合には、確定申告が必要になることもあります。
図:米国株を含む上場株式等の取引口座では、特定口座の源泉徴収ありを選ぶと、売却時の税計算や納税手続きの負担を軽くできます。源泉徴収方法の変更は年内に1度だけ
重要な注意点があります。源泉徴収あり・なしの変更は、その年の最初の売却が行われるまでに手続きを完了する必要があります。すでに特定口座で売却を行った後は、その年の徴収方法の変更はできません。変更は翌年からとなります(出典:国税庁 タックスアンサー No.1476)。
口座開設時の選択が、その年の取引全体に影響します。事前に確認しておくことが大切です。
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決断②:税率と損益通算の仕組みを把握する
特定口座の選択に関連して、米国株式の取引に適用される税金の仕組みも把握しておきましょう。
米国株を含む上場株式等の譲渡益には、申告分離課税として所得税15%、住民税5%が適用されます。復興特別所得税(所得税額の2.1%)を含めると合計20.315%となります。この税率は令和19年(2037年)まで適用されます(出典:国税庁 タックスアンサー No.1463、令和7年4月1日現在)。
また、上場株式等の売却で損失が発生した場合、確定申告によって同年の上場株式等の配当等と損益通算することができます。損益通算してもなお控除しきれない損失については、翌年以後3年間にわたって繰越控除が可能です(出典:国税庁 株式・配当・利子と税、令和6年度版)。
米国株の配当金には二重課税に注意
米国企業の配当金には、日米租税条約に基づき米国で10%が源泉徴収された後、残額に対して日本国内で20.315%が課税される二重課税の構造があります。この二重課税を回避するには、確定申告で外国税額控除を申請する必要があります(出典:国税庁 タックスアンサー No.1240、令和7年4月1日現在)。
なお、外国法人(米国企業等)から受ける配当等は配当控除の対象とならない点もご確認ください(出典:国税庁 タックスアンサー No.1331、令和7年4月1日現在)。
税務に関するご判断は税理士等の専門家にご相談ください。最新の税制度については国税庁(https://www.nta.go.jp)をご確認ください。
決断③:NISAと特定口座、どちらを優先するか
口座の開設を検討する際、NISAの活用も選択肢のひとつです。2025年6月末時点のNISA口座数は全金融機関合計で約2,696万口座となり、2023年12月末の約2,125万口座と比較して約571万口座増加しています(出典:金融庁 NISA口座の利用状況に関する調査結果、2025年9月24日公表)。
新NISAの成長投資枠を利用すると、米国株式の譲渡益に対する日本国内の所得税が非課税になります。ただし、NISAは所得税の非課税制度であるため、米国側の配当源泉税(日米租税条約に基づく10%)は課税されます。また、NISAでは外国税額控除の適用を受けることができません(出典:金融庁 NISA特設ウェブサイト、2025年9月24日公表)。
NISAと特定口座はそれぞれ異なる特性を持ちます。どちらを優先するかは、取引スタイルや税務状況によって異なります。
比較項目 | NISA(成長投資枠) | 特定口座(源泉徴収あり) |
国内譲渡益課税 | 非課税 | 20.315% |
米国配当源泉税(10%) | 課税あり | 課税あり |
外国税額控除 | 適用不可 | 確定申告で申請可能 |
損益通算 | 不可 | 可能 |
2025年1月から6月の新規買付は成長投資枠で約7.4兆円、つみたて投資枠で約3.1兆円となり、NISAの累計買付額は63兆円に達し、政府目標(2027年12月末までに56兆円)を前倒しで達成しました(出典:日本証券業協会 NISA口座の開設・利用状況、2025年9月24日公表)。
なお、Woodstockは現在NISA非対応で、特定口座(源泉徴収あり・なし選択可)を提供しています。NISA枠は他社で活用し、米国株の24時間取引はWoodstockで、という併用も選択肢の一つです。
決断④:最初の入金額をどう設定するか
取引口座を開設した後、最初に入金する金額を決めることが次のステップです。この金額設定は、取引開始後の心理的な安定にも直結します。
基本的な考え方は、「失っても生活に支障がない金額」から始めることです。米国株の株価は為替の影響も受けるため、円建ての資産価値が変動します。最初から大きな金額を入金すると、価格変動のたびに過度なストレスを感じることがあります。
少額から始められる仕組みを活用する
米国株の取引では、1株単位での購入が原則ですが、サービスによっては少額から取引を始められる仕組みが用意されています。
Woodstockなら、米国株を0.0001株単位・最低200円から取引できます。0.0001株単位での購入が可能なため、高額な米国株も少額から取引できます。最初の入金額を抑えながら、実際の取引を体験することができます。
初期の入金額の目安として、以下のような考え方があります。
- 1か月の余剰資金の一部を充てる
- 生活費・緊急資金とは別の口座から拠出する
- 最初は小さく始め、取引に慣れてから増額を検討する
入金方法や手続きの詳細については、Woodstock公式の入出金ページをご確認ください。
決断⑤:初期銘柄の選び方と注意点
取引口座を開設し、入金が完了したら、最初に取引する銘柄を選ぶことになります。初期銘柄の選択には、感覚ではなく一定の基準を持つことが重要です。
銘柄選びで確認すべき情報
米国株の銘柄を選ぶ際に確認する情報として、以下が挙げられます。
- 事業内容と収益モデル:その企業が何で利益を得ているかを理解する
- 過去の株価推移:直近の値動きだけでなく、複数年の推移を確認する
- 市場環境との関係:その銘柄が属するセクターと市場全体の動向
- 為替の影響:米ドルと円の為替レートが円建て損益に与える影響
株価は日々変動します。特定の銘柄の将来の価格を予測することは誰にもできません。過去のデータと企業の基本情報を参考にしながら、最終的な判断はご自身で行うことが大切です。
ETFという選択肢
個別株の銘柄選びに迷う場合、ETF(上場投資信託)も選択肢のひとつです。ETFは複数の株式等に分散投資する商品であり、個別株に比べてリスクを分散できる特性があります。米国市場では多様なETFが上場しており、特定のセクターや指数に連動するものが多く取引されています。
Woodstockでは米国株だけでなく米国ETFも取引対象としています。通常取引時間における取扱銘柄は約1,000銘柄に上ります。
最短1分で口座開設申請
iPhoneのマイナンバーカードを使えば、すぐに本人確認が完了します。
決断⑥:口座開設の手続きと必要書類を確認する
口座の開設に必要な書類と手続きの流れを事前に把握しておくと、申込み当日がスムーズになります。
一般的に外国株式の取引口座開設には以下が必要です。
- 本人確認書類(マイナンバーカードなど)
- マイナンバーの確認書類
- 銀行口座情報(入金用)
契約締結前交付書面の確認
取引口座を開設する前に、金融商品取引業者等から交付される書面を確認する必要があります。外国株式等の取引にかかるリスクや費用に関する情報が記載されています。この書面の内容をよく読んだうえで、同意の手続きを行います。
書面には、株価変動リスク・為替リスク・流動性リスク・カントリーリスク等が記載されています。これらのリスクを理解したうえで取引を開始することが、長期的な資産管理の基本です。
Woodstockの口座開設はアプリで最短1分。マイナンバーカードをiPhoneのApple Walletに登録している方ならさらにスムーズに本人確認が進みます。
決断⑦:手数料の構造を事前に把握する
取引口座を選ぶ際に見落としがちなのが手数料の構造です。手数料は取引のたびに発生するコストであり、長期的な運用成果に影響します。
米国株の取引にかかる主な手数料には以下があります。
- 取引手数料:株式の売買のたびに発生する手数料
- 為替手数料:円から米ドルへの両替時に発生する手数料
- 残高手数料:口座に資産を保有しているだけで発生する手数料(サービスによる)
- 出金手数料:口座から資金を出金する際に発生する手数料
これらの手数料が積み重なると、実質的な取引コストは想定より大きくなることがあります。Woodstockでは、米国株・ETFの取引手数料・為替手数料・残高手数料・出金手数料がすべて無料です。詳細は手数料ページと算出根拠をご確認ください。
口座開設前チェックリスト
以下の項目を確認してから口座の開設手続きに進みましょう。
チェック項目 | 確認内容 |
特定口座の種類 | 源泉徴収あり・なしのどちらを選ぶか |
税金の仕組み | 譲渡益20.315%・配当二重課税・損益通算の理解 |
NISAとの関係 | NISAを先に活用するか、特定口座から始めるか |
初期入金額 | 生活費と切り離した余剰資金から設定 |
初期銘柄の方向性 | 個別株かETFか、確認すべき情報を整理 |
必要書類 | マイナンバーカード等の準備 |
手数料の確認 | 取引・為替・残高・出金の各手数料 |
契約締結前交付書面 | リスク・費用に関する書面の内容確認 |
まとめ
米国株の取引口座を開く前に決めるべきことは、大きく3つに整理できます。特定口座の選択・最初の入金額・初期銘柄の方向性です。
これらを事前に決めておくことで、口座開設後の取引開始がスムーズになります。特定口座の源泉徴収方法は年内の最初の売却前にしか変更できないため、口座開設時の選択が重要です。税金・手数料・リスクの仕組みを理解したうえで、ご自身の判断で取引を始めましょう。
よくある質問
Q. 特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと確定申告は一切不要ですか?
A. 原則として、源泉徴収ありの特定口座内の上場株式等の譲渡による所得は申告不要とすることができます。ただし、外国税額控除の申請や、複数口座間の損益通算を行いたい場合は確定申告が必要になることがあります。詳細は税理士等の専門家にご相談ください。
Q. 口座開設後に源泉徴収の方法を変更できますか?
A. その年の最初の売却が行われるまでであれば変更が可能です。すでに売却を行った後は、その年の変更はできません。変更は翌年からとなります(出典:国税庁 タックスアンサー No.1476)。
Q. 米国株の取引を始めるのに大きな資金が必要ですか?
A. 必ずしも大きな資金は必要ありません。Woodstockなら200円から取引を始めることができ、0.0001株単位での購入が可能なため、高額な米国株でも少額から取引を開始できます。
Q. NISAと特定口座は同時に持てますか?
A. 一般的に、NISAと特定口座は別々の口座として同時に保有することができます。Woodstockは現在NISA非対応のため、NISA枠は他社で活用しつつ、米国株の24時間取引はWoodstockで、という併用も選択肢の一つです。
Q. 外国株式の取引にはどのようなリスクがありますか?
A. 株価変動リスク・為替リスク・流動性リスク・カントリーリスク等があります。米国株式は円建てで見た場合、為替の変動によっても資産価値が変動します。取引を始める前に、金融商品取引業者等から交付される書面の内容をよくご確認ください。
本記事の事前準備が整ったら、特定口座での米国株取引はWoodstockで始められます。Woodstockなら取引・為替・残高・出金の4つの手数料がすべて無料、24時間取引に対応し、200円・0.0001株単位からの注文が可能です。口座開設はアプリで最短1分から、詳しい流れはお取引ページもご確認ください。
【免責事項】
・米国株式等の金融商品の取引に際しては、契約締結前交付書面等をよくお読みください。
・米国株式等の売買等にあたっては、株式相場や金利水準、為替水準等の変動や株式等の発行者等の業務や財産の状況等の変化による価格等の変動によって損失が生じるおそれがあります。
・米国株式の売買にあたっては、手数料はいただきません。
・投資にあたっての最終決定はお客様ご自身の判断でお願いいたします。
・本サービスの利用にはAlpacaJapan株式会社の口座開設が必要です。
・本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※株式投資は元本保証の商品ではなく、価格変動リスク、信用リスク、権利行使・契約解除の制限、為替リスク、流動性リスク、カントリーリスク等を主因として投資元本を割り込むことがあります。米国株式に関するリスクの詳細は、所属金融商品取引業者であるAlpacaJapan株式会社が交付する上場有価証券等書面・契約締結前交付書面を必ずご確認ください。
Woodstock株式会社(金融商品仲介業者 登録番号:関東財務局長(金仲)第965号)
所属金融商品取引業者:AlpacaJapan株式会社(金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第3024号)
加入する協会:日本証券業協会/一般社団法人資産運用業協会