スペースX、過去最大のIPOを経て上場2日目も11%急騰
要点: SpaceXは過去最大のIPOで追加売り出し枠まで完売し、調達額を857億ドルに拡大したうえで上場2日目も11%上昇し、公開直後の投資家需要の強さを示した一方、その勢いが長続きする保証はない
スペースX、過去最大のIPOを経て上場2日目も11%急騰
スペースX(SpaceX)の株価は、過去最大規模となったIPO後の取引2日目に11%急騰した。引受証券会社がオーバーアロットメント(追加売り出し枠)の権利を完全に行使したことで、調達総額は当初の750億米ドルから857億米ドルに拡大し、追加売却株数は8330万株に達した。市場への供給量が増加したにもかかわらず株価が大幅高で引けた事実は、同社に対する初期需要の底堅さを証明している。
また、著名投資家のロン・バロン氏がIPOで10億米ドル分を買い増し、総保有額を約250億米ドルに引き上げたことを開示。有力な既存株主がパブリックマーケットへの移行期にも追加出資を厭わなかったことが、需要拡大のストーリーを後押ししている。
しかし、市場の長期的な焦点は、現在同社に付けられている「時価総額約2兆米ドル」という巨額の評価額の妥当性だ。この高水準な株価を正当化するためには、単なる上場への熱狂を超え、ロケット打ち上げ、衛星通信(スターリンク)、周辺事業のすべてにおいて、今後何年にもわたり異例の急成長を維持し続ける必要がある。裏を返せば、今後の業績のつまずきや成長鈍化、あるいは市場のリスク許容度の変化に対する猶予はほとんど残されていない。
IPO直後の取引は、大口へのタイトな割り当てや、短期的なモメンタム、希少性といった需給のノイズに影響されやすい。流通株が増加するにつれてこうした初期特有の要因は薄れるため、今回の11%の高騰を株価の恒久的な裏付けと捉えるのは早計であり、あくまで初期の市場の受け入れ態勢が極めて強力であったことを示す材料と読むのが妥当だ。とはいえ、過去最大のIPO規模という「巨体」が、同社のパブリック市場における最初の試練において、需要の足かせにならなかったことの意義は大きい。
2026-06-15T16:00:54.040860+00:00 UTC 公開
関連銘柄
- RKLB — Rocket Lab
- FLY — Firefly Aerospace
- GS — Goldman Sachs
- MS — Morgan Stanley
- BKSY — Blacksky Technology
- SPIR — Spire Global
- Selection note: SpaceX is the subject but is not in the candidate list; closest tradable links are space-sector peers and the named IPO underwriters Goldman Sachs and Morgan Stanley.
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