2026年5月31日
原油・商品ウォッチ:新報告で「急がず」姿勢に注目
要点: 米・イラン交渉は合意の時期も見通せず、トランプ氏も拙速を否定して軍事的選択肢をにじませたため、原油市場は早期解決より戦争長期化と未解決の地政学リスクを織り込み続けている
Woodstock編集部 読了 3分
米イラン戦争終結合意なお遠く、「急がず」発言に市場注目
米国とイランは2026年5月31日時点で戦争終結の合意に至っておらず、トランプ米大統領も合意を「急いでいない」と述べた。エネルギー市場の関心は解決そのものより、4カ月目に入った戦争の長期化と、出口の見えない外交に移っている。
トランプ氏は土曜日、イランに核兵器を決して持たせない結果を目指すとし、早期合意が望ましい一方、拙速なら内容が弱くなると語った。ガソリン価格は「一気に下がる」としつつ、急いでも良い合意にはならないとも述べた。
商品市場にとっては、交渉が価格を動かす程度には続いている半面、早期打開の兆しは乏しいことを意味する。何らかの合意が成立した場合の原油やガソリンの下げ幅を示す明確な材料はまだないが、少なくとも地政学リスクの上乗せが早々に剥落するとの見方は後退しやすい。
日程や譲歩、期限が見えない交渉は織り込みにくく、原油相場は進展期待で強気が冷めやすい一方、決着が見えない限り供給混乱や地域不安のリスクも外しにくい。さらに同氏は、望む結果を「ゆっくりだが確実に」得つつあるとし、そうならなければ戦争は「別の方法で」終わらせると警告した。差し迫ったエスカレーションを示すわけではないが、市場が想定すべきシナリオは広がる。
実際の譲歩や終戦への明確な枠組みが確認されるまで、「急いでいない」との発言は安心材料より警戒維持の理由になりやすい。原油と石油製品は新たな供給ショックではなく、未解決の地政学リスクを抱えたまま推移している。
2026-05-31T20:01:02.547377+00:00 UTC 公開
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