September 6, 2024
景気不安再燃? FRBの利下げ幅に注目

景気不安再燃? FRBの利下げ幅に注目
2024年9月6日に発表された米国の8月雇用統計は、市場予想を下回る結果となり、株式市場をはじめ、債券市場、外国為替市場など、幅広い金融市場に大きな影響を与えました。
- 先週の決算結果
- 景気不安再燃? FRBの利下げ幅に注目
- 雇用統計: 労働市場の減速を示唆
- 景気後退への懸念が再燃
- 債券市場への影響
- 外国為替市場への影響: ドルは方向感定まらず
- 今月のCPIとFOMC : 利下げ幅に注目
- #今週の決算スケジュール (2024.9.9〜)
先週の決算結果
先週決算発表のあった注目企業の決算結果をまとめました。アナリストの予想を上回ればビート、下回ればミスとなります!
上から、ブロードコム($AVGO)、ヒューレットパッカード( $HPE)となります

景気不安再燃? FRBの利下げ幅に注目
2024年9月6日に発表された米国の8月雇用統計は、市場予想を下回る結果となり、株式市場をはじめ、債券市場、外国為替市場など、幅広い金融市場に大きな影響を与えました。

雇用統計: 労働市場の減速を示唆
今回の雇用統計で注目されたのは、非農業部門雇用者数の伸びが鈍化したことです。8月の非農業部門雇用者数は、前月比で14万2000人増加にとどまり、市場予想を下回る結果となりました。この数字は、3ヶ月平均で見ると2020年半ば以来の低い伸びとなっています。
一方で、失業率は4.2%と、5ヶ月ぶりに低下しました。これは、一時的に増加していたレイオフが減少に転じたことを反映していると考えられます。しかし、市場関係者の間では、雇用者数の伸び悩みが続いていることから、労働市場の減速が鮮明になってきたとの見方が広がっています。

景気後退への懸念が再燃
雇用統計の結果を受け、株式市場は大きく下落しました。S&P500種株価指数は6日に前営業日比1.73%安となり、週間ベースでは2023年3月以来の大幅な下落となりました。これは、雇用統計の結果が、景気後退に対する懸念を再燃させたためと考えられます。
特に、これまで市場を牽引してきた大手ハイテク株や半導体株が大幅に下落しました。これは、これらの銘柄に対する投資家の期待が高まっていただけに、今回の雇用統計の結果を受けて、失望売りが広がったためと考えられます。
また、ウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数も、6日に22.38と、8月8日以来の高水準となりました。VIX指数は、株式市場のボラティリティ(変動率)に対する投資家の予想を示す指標であり、数値が上昇するほど、市場の先行きに対する不安が高まっているとされています。

債券市場への影響
債券市場では、米国債が買われ、利回りが低下しました。これは、雇用統計の結果を受けて、FRBが利下げに動くとの観測が強まったためと考えられます。
特に、政策金利に敏感な2年債利回りは、FRBのウォラー理事の利下げ支持発言なども後押しとなり、一時15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下する場面も見られました。

外国為替市場への影響: ドルは方向感定まらず
外国為替市場では、ドルが方向感の定まらない展開となりました。これは、雇用統計の結果を受けて、9月のFOMCでどの程度の利下げが行われるかについて、市場の見方が分かれたためと考えられます。現状では、利下げ幅が通常の0.25%ではなく、0.5%になるのではないかという見方も出ています。
円は、雇用統計発表後に一時的にドルに対して上昇しましたが、その後は再び下落するなど、不安定な値動きとなっています。
今月のCPIとFOMC : 利下げ幅に注目
今月の市場の焦点は、CPIとFOMCでの利下げ率です。
11日(米国時間)に発表される8月の消費者物価指数(CPI)は、FRBの金融政策を占う上で重要な指標となるため、市場関係者の注目が集まっています。そして、17日から18日(米国時間)にかけて行われるFOMCでは、利下げ実施がほぼ確実視されています。
これまで現状維持を続けてきたFRB。今月はその重い腰をようやくあげると言われており、これまでよりもさらに注目が集まっています。
参考
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2024/fis/kiuchi/0909_2
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-06/SJEQK4DWLU6800
#今週の決算スケジュール (2024.9.9〜)
今週は以下の企業が決算を発表予定です。
